平成10年8月
http://www.worldclass.net/jindex.html

小中学校におけるAETとのティーム・ティーチングのカリキュラムと総合プロジェクト:
国際理解と情報教育、
環境教育、英語教育のつながり

 

前書き

  世界一の国際教育プログラム、文部省が指導しているJET (Japan Exchange and Teaching) で、5000人以上にのぼります。その内の半分以上は子どもたちに国際理解や簡単で基礎的な英語の紹介をするために、中学校と小学校の両方を訪れています。大変素晴らしく思われる計画ですが、1998年度のJETプログラムのアンケートによると、半分以上のAET(Assistant English Teacher)は、仕事が少なく、仕事をしても、自分の能力を発揮できなかったり、仕事の目的を達成できなかったりしているそうです。しかし、現在の学校現場では、しばしば、その目的が受け入れられない状況が多く、少なくとも、2つの理由が考えられます。1つ目は、現在の教育課程の中に国際理解の時間が具体的に位置づけられていないということです。2つ目は、子どもたちとうまくコミュニケーションをとるため、AETの日本語の話す力が十分ではないことです。
  これらの2つの状況により、子どもたちもAETと同様に、どんどん学習する目的ややる気が少なくなり、時間がもったいなくなります。中学校においても、似たような問題があります。英語の授業以外の参加できる活動は少ないです。
  この問題を解決するために、小学校のための国際理解の基礎のカリキュラム開発を始めました。同様に、高学年や中学校レベルにおいても、AETが参加できる総合的プロジェクトを始めました。これらは山梨県の中道町、豊富村の3校の小学校と1校の中学校での3年間の教える経験が元になっています。このレポートの日本語バージョンを書くにあたり、手伝ってくれた中道南小学校の青柳小百合先生に感謝いたします。また、特に「みんなの誕生パーティー」改善するにあたり、指導していただいた山梨大学の澤本教授が企画し、愛知教育大学の有田教授らを講師として開いた1997年夏の山梨大学公開講座「教員リフレッシュ研修「ベテランに学ぶ」」に多くを負っており,感謝いたします。


世界の印象を育てる:
広い見方から交換活動まで

  小学校では、AETがクラスに慣れたり役に立ったりするために、いろいろな教科の中でAETも参加していけるような、よく考えられた総合的なカリキュラムを取り入れていけばよいだろうと考えます。しかし、今までは、そのようなAETをサポートするカリキュラム(教育課程)が開発されていませんので、AET自身が一人で授業をしなければならない状況です。ほとんどのAETが子どもたちに地図などで自分の国の紹介をみせたり、英語の歌やゲームを続けたりしています。このようなやり方がうまく続けば悪くはないのですが、10ー12回位授業をしていくと、外国人が来ている事がめずらしくなくなり、子どもたちも慣れてくるので、子どもたちはもっと深い内容がほしくなってきます。例えば、私の授業の中で、子どもたちと会話していた時、次のような質問がありました。

  これらの質問はかわいいと思うかもしれませんが、もっと深く見てみると、子どもたちが深い印象を受ける時期にもかかわらず、よく考えられた正しい世界紹介をしてもらっていなかったり、曖昧に教えてもらっていたりしている事が考えられます。これらの子どもたちの質問によい答えが出きる事は、子どもたちに広い夢をもつ自信やグローバル社会に参加する力の基礎となると考えます。私はハワイ大学院の歴史の修士をもち、日本語もいく分できますので、地理や世界史の基礎を子どもたちに教えるカリキュラムを作ってみようと思いました。できれば、子どもたちが地球上の生命や人間の同じ起源に感謝できること、英語はコミュニケーションの1つの道具として気付く事をのぞんでいます。
  目次の1〜4には小学校低学年や高学年のためのいろいろな教科と組み合わせ、ティームティーチングでも使えるカリキュラムが示されています。1)紙芝居「スクール・バス・ロケット」は簡単な宇宙にある地球の紹介です。2)紙芝居「みんなの誕生パーティー」は星の誕生から地球上の全ての生き物や人々までの誕生がどのようにつながっているかの紹介です。3)一緒に描く物語「タートル・アイランド」(亀の島)は北アメリカの地域の民話です。4)最後に、一緒に描く「イングリッシュ・エクスプローラーズ」は、英語がどのように世界に広がっていったのかを調べながら、自分で描いた蒸気船で冒険する話です。それぞれのレッスンには、簡単な英単語、文、復習のためのゲームや歌が含まれています。このレポートには、それぞれのレッスンには、目的と指導計画、アンケートの結果、話の内容があります。尚、アンケートは低学年と高学年に分けてまとめてあります。

  目次の5は先の4つのレッスンの上に行う総合的な活動で、小学校1学年から中学校3学年の間で使える外国の子どもたちとの交換プロジェクトです。いくつかの教科とマルチ・メディアを組み合わせる事で、子どもたちの英語を使う理由は、AETと会話する事以上に広がります。
  低学年では、1年生の担任が先生のためのメーリング・リストを活用し、アメリカのボストンの1年生と、とても面白い交換活動ができました。
  高学年では、フランスの子どもたちとの交換活動やその活動で届いた物でフランスの印象ページを作りました。中学校では、アメリカ合衆国や韓国など、いろいろな国との交換活動ができました。アメリカのいろいろな民族が分かったし、韓国の日本に対する見方も分かりました。また、届いた物から印象ページを作り、向こうへ送った物で自分たちの地域ページもできました。
  最後に、高学年と中学校の科学研究部、パソコン、英会話クラブなどで英語、環境教育、国際理解を取り入れました。全部のクラブ員が全国の子どもエコクラブにボランティアと言う形で参加して、その活動を紹介するためにお互いに同じウェブページを使いました。

   子どもに行ったアンケートを見ると、小学校の最初の12時間(目次1〜4)は、国際理解の基礎になったと思います。これは勿論私自身の考えですが、子どもたちの反応は、1年後でも、大変良かったです。宇宙にある地球の分かりやすい話、世界史の中の地球上の生命と人間のつながり、民話、現在の世界の楽しい話はこの基礎になっていると思います。このような背景があると、前より、子どもたちは外国人とつながっている気持ちを持つことができ、そして英語は、もっと世界を知るための道具の1つになって来たと思います。AETの仕事も面白くなり、自分の能力を発揮出来る場面が増え、仕事の目的を達成しているという気持ちを持つ事ができます。このカリキュラムはまだ開発中ですので、近い将来、大学の教育学部の指導の元で、附属小中学校などで開発を続ける希望を持っています。


目次

  1. 「スクールバスロケット」 (紙芝居で簡単な地球や宇宙の地理の紹介)
  2. 「みんなの誕生パーティー」 (楽しく宇宙や地球の生命の歴史を総会)
  3. 「亀の島」(人間と自然環境のつながりから作られている北アメリカの民話)
  4. 「イングリッシュ・エクスプローラーズ」(英語がどうして世界中に広がったか、世界地理を楽しむ。)
  5. 「小中学校での交換活動や他の教科とクラブ活動の関係」

「スクールバスロケット」
School Bus Rocket

(紙芝居で簡単な地球や宇宙の地理の紹介)

  最初の物語、スクールバスロケットは簡単な宇宙の地理を教えます。この物語はアメリカのジョアン・コールのマジックスクールバス(scholastic.com/magicschoolbus
/index.htm)と国連のサイバースクールバス(un.org/Pubs/CyberSchoolBus/)のウェブページをヒントにして書かれています。しかし、物語の内容とあらすじは異なり、英語を第二国語にしている学習者を対象にデザインされています。物語のあらすじは私たちがよく知っている宇宙のレベルにそって、進んでいきます。:地球、太陽系、私たちの銀河、その他の銀河、ブラックホール、星の誕生、そして地球へ戻ります。物語は2部に構成されており、2,3時間であいさつやゲームを含めながら教えることができます。

授業の目的と指導計画
(1学期の4時間)

  1. 外国人はどこから来たのか、地球は1つだけという事を楽しみに知る。
  2. 太陽系にある地球、銀河系にある太陽系、宇宙にある銀河を知る。
  3. 手作り絵本やゲームで簡単な英語のフレーズや言葉を学ぶ。

picture #2第1次(紙芝居1、2、3、4、5)あなたはどこから来たの?子どもたちがスクールバスロケットに乗り冒険する話。外国人はどこから来たのか、地球は宇宙のどこにあるかを知る。

student drawing after School Bus Rocket第2次(紙芝居6、7、8、9、10) 前のレッスンの続き

第3次天の川にある私たちの太陽系の絵を書く。

アンケート結果
(1年経過後に実施)

低学年

中道北小、3学年(2学年の時、授業を行う)、29名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?

中道南小、4学年(3学年の時、授業を行う)、29名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?

中道北小、4学年(3学年の時、授業を行う)、27名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?

豊富小、4学年(3学年の時、授業を行う)、35名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?

高学年

豊富小、5学年2組(4学年の時、授業を行う)、18名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?

中道北小、6学年1組(5学年の時、授業を行う)、20名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?


スクール・バスロケット
worldclass.net/storybox/rocket/sbrjt.html


「みんなの誕生パーティー」
Everyone's Birthday Party

(楽しく宇宙や地球の生命の歴史を紹介)

  二つ目の物語、みんなの誕生パーティーは、つながっている誕生シリーズとして、宇宙の歴史や地球上の生命を簡単な見方で教えています。物語は誕生パーティーをむかえた6歳の男の子の日記を通して話されています。少年は、パーティーに来ていた友達がちょうど彼の年齢と同じ数だと気づき、一人一人を1歳として数えます。部屋の中にいる人の数で年齢を分けるという方法は、この後、一番輝いているお星様が誕生冒険で子ども達をビッグバースデールームに連れていった時に再び使われます。ここでお星様は、みんなの誕生がどのようにつながっているか説明するために、誕生パーティーにきていた6人の子どもたちを含めた30人で自分の年を分けてみます。そして、最後の1人、5億年を表している人をもっと詳しく見ます。上半身の各部を1億年ずつに分けてみたり、地上の生命の物語を調べてみたりします。人間の誕生は、最後の手首の1pのところで登場します。さらに、50万年前から現在まで、世界各地に移住した人間の物語を見るために1pを拡大してみます。物語は、特に、人々が移住した先の新しい環境によって、肌の色や目の形が変わってきたことにふれています。この物語は3部で構成されており、3,4時間で教えることができます。

授業の目的と指導計画
(2学期の4時間)

  1. 自分の誕生は、宇宙の誕生、地球上の生命の誕生とつながっている事を知る。
  2. 人間の誕生と、人間が世界に移住して来たことを知る。
  3. 自然環境により、人々の肌の色、目の色、形などが変わって来た事を知る。

picture #1第1次(紙芝居1、2、3) A Birthday Party: だれでも誕生日があり、星にも誕生日があることを知る。

the math problem winnerpicture #4第2次(紙芝居4、5)Big Birthday Room: 宇宙の誕生、地球上の生命の誕生のつながりの冒険。

picture #6第3次(紙芝居6、7、8、9、10、11) Human Birthday Adventure (人間の誕生の冒険):簡単に人間の家系図と世界中に広がった人類の移住の話。

第4次 物語の復習:子ども自身の言葉でもう1度物語を思い出し物語でいくつかのゲームをする(カルタとビンゴ)。

アンケート結果
(9ヶ月経過後に実施)

低学年

中道北小、3学年(2学年の時、授業を行う)、29名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?

中道南小、4学年(3学年の時、授業を行う)、29名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?

中道北小、4学年(3学年の時、授業を行う)、27名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?

豊富小、4学年(3年生の時、授業を行う)、35名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?

高学年

豊富小、5学年2組(4学年の時、授業を行う)、18名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?

中道北小、6学年1組(5学年の時、授業を行う)、20名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?


みんなの誕生パーティーの授業の流れへ
worldclass.net/storybox/ebp/ebptj.html


「タートル・アイランド」
Turtle Island
(人間と自然環境のつながりから作られている
北アメリカ大陸の民話)

  三つ目の物語、亀の島はチェロキーインディアンの民話を元にした物語で、北アメリカ大陸を亀の島ととらえた一般的なアメリカの原住民の見方です。この物語は、みんなの誕生パーティーの人間の移住の話とつながっています。そして、独特な地理、植物、動物を描いた物語が伝えられている北アメリカ大陸の南アパラチア地方に焦点を当てています。それは、北アメリカ大陸、つまり、亀の島が作られる前、虹の上に住んでいた植物や動物たちのかわいらしい物語です。げんごろうが、水の下から泥を運び陸を作り、その泥が広がってアパラチア山脈ができました。他の植物や動物たちとして、松、杉、ひいらぎ、月桂樹、山猫、ふくろう、むささび、ザリガニなどが登場します。この物語は、世界中の人々が自分たちの地域の環境を描いた物語を作っている事を意味しています。この物語をお話している間、先生は黒板に絵を書き、子どもたちは画用紙に似たような絵を描きます。簡単な英単語や文はこの勉強でしっかりと強調されます。

授業の目的と授業計画
(3学期の1時間)

  1. 民話の絵を描きながら東南アメリカの動物や植物について知る。
  2. 簡単な英語の言葉を学ぶ。

第1次黒板や画用紙に民話の絵を書きながら、英語の言葉を習う。(この絵は1年間の手作り絵本の第2ページ。)

 

アンケート結果
(1年半経過後に実施)

低学年

中道北小、3学年(1学年の時、授業を行う)、29名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?

中道南小、4学年(2学年の時、授業を行う)、29名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?

中道北小、4学年(2学年の時、授業を行う)、27名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?

豊富小、4学年(2学年の時、授業を行う)、35名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?

豊富小、5学年2組(3学年の時、授業を行う)、18名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?

高学年

中道北小、6学年(4学年の時、授業を行う)、20名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?


亀の島の授業の流れへ
worldclass.net/storybox/kamejima/kame.html


「イングリッシュ・エクスプローラーズ」
English Explorers
 
(英語がどうして世界中に広がったか、世界地理を楽しむ。

  English Explorers は楽しい世界地理の紹介、英語がどのようにして世界の多くの場所で使われるようになったのかと言う簡単な話です。その探検は赤道、アフリカの最も大きな大陸で始まり、ヨーロッパやイギリスまで歩いて、移動します。イギリスでは、蒸気エンジンの発明の事、イギリス人がどうやって紅茶を買うためにインドへ行く蒸気船を発明したかについて学びます。私たちは自分の船を書き、南アフリカ、インド、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカへイギリス人の探検隊一緒にたびをします。インドまでで物語のパート1が終わり、パート2はアジア、オセアニア、南北アメリカは続きます。子どもたちは世界地図や蒸気船を楽しみ魅書き、いくつかの大陸や国の名前を英単語で学び、「Where do you want to go?」と言うような文を学びます。この物語は2、3時間で計画し、言葉を覚えるためのゲームが含まれています。

授業の目的と指導計画
(3学期、2〜5時間)

  1. 小さな島国の人々がなぜ世界探検をするようになったのかを考える。
  2. 世界の地図や絵を書きながら、冒険の気持ちを味合わせる。
  3. 気になった国とコミュニケーションできるために家族や友達の紹介カードを準備をする。

第1次 (2時間)小さいな島国の人々の世界探検の話を聞きながら、黒板や画用紙に絵を書く。

  1. 歩いてアフリカを周り、ヨーロッパへ行って、泳いでイギリスへ渡る、蒸気船で南アフリカやインドまで冒険。
  2. アジア、オセアニア、南北アメリカまでの冒険。

第2次 自分で選んだ国とコミュニケーションできるために家族や友達の紹介カードを準備をする。

  1. 簡単な英語を使い、画用紙でカードを作る。写真、切り抜いたもの、地図など。

 

他の時間や教科と合わせた活用方法:

  1. 3つの国を選び、図書館や子ども新聞で集めた情報で(Nature, Food, Work, Sports, Festivals, など)項目について調べる。
  2. クラスで発表をする。(クラス:"What's the most interesting country?"発表者:"_______ is the most interesting." The Nature is . . .; the food is . . .; the work is . . . ; など)
  3. 調べた項目を表にまとめる。

アンケート結果
(単元終了後に実施、第一次の話について)

低学年

中道北小、3学年、29名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?

高学年

中道南小、4学年、29名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?

中道北小、4学年、27名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?

豊富小、4学年、35名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?

豊富小、5学年2組、18名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?

中道北小、6学年1組、20名

1)こういう勉強をして、どう思いましたか?

2)何が一番良かったですか?


イングリッシュ・エクスプローラーズの授業の流れへ
worldclass.net/storybox/engexp/engexpj.html


小中学校での交換活動や他の教科との関係


小学校低学年(1年生)
ボストン、USAの小学校1年生との交換活動

  小中学校でいくつかのよい経験があります。子どもたちがいろいろな紹介カード、絵、やビデオを交換しまた。小学校の1年生のクラスでも、面白いプロジェクトができました。向こうの子どもの顔を見る前、私たちが、彼らの顔を想像して、描いてみました。小学校1年生の段階でも、外国に対するイメージをもっています。髪は黄色か茶色、目は青色が多かったです。(自分の髪や目を描く時はほとんど黒を使います。)交換した後写真を見た時、自分たちが想像した顔と違い、自分たちのクラスの友達と似たような顔にすぐ気が付きました。活動の後子どもたちにとっては、外国は近い存在になったようでした。担任の先生の報告をご覧ください。


高学年
フランスとの交換活動

  高学年と中学生のクラスは、フィンランド、フランス、イタリア、オストラリア、カナダ、U.S.A.、と韓国と良い交換活動ができました。1つの例は、中学1年生が小学校6年生の時、交換したフランスの同級生に簡単な紹介カードを交換し、届いたカードからウェブ・ページにまとめました。この交換の面白い所は、フランスの子どもたちの趣味が乗馬である事、学校でやったサーカス、町のジャンヌ、ダルクの言い伝えでした。生徒が作ったフランス印象ページを参照してください


中学校の英語と社会科
USAと韓国との交換活動

  中学2年生はアメリカ合衆国のハミルトン、オハイオ州とチノ、カリフォニア州の中学校と電子メールで交換をしました。この子どもたちの英語は第一国語でしたので、私たちの最初のメッセージは自然の日本語で書いてから、英語の先生やAETが英語に直しました。英語に直した手紙をクラスに発表しました。オハイオの子どもたちの夏休み予定について知る事ができて、彼らの学校のウェブページも見ました。ほとんどのオハイオの子どもはヨローッパ系でしたが、チノカリフォニアの子どもたちはアジアから移住して来たばかりの子どもでした。彼らの移り住んだばかりの初めの頃は不安と期待や、新しい友達ができた事を教えてくれました。アメリカの歴史を見るとアメリカ人は本当にいろいろな移住民の話が多いことに気がつきました。

  韓国交換の面白いことは、韓国のプリクラ、SMAPやV6のような韓国アイドルグループH.O.T.とSechkiesと言う人気あるダンスバンド、そして何人かの子どもたちは対馬について、「この島は私たちの島です」と書きました。今度行われる日本韓国のサッカーワールドカップについて、皆さんは喜びました。笛南中学校の生徒とインチョンの子どもは似てましたが歴史的な意識の違いも感じられました。この交換についてもウェブページを作りました。
  このような子どもが作った物や文章で、面白い学校や地域紹介ウエブ・ページを作れます。中道町と豊富村(中豊)の印象的な紹介ぺージをインターネットにおいてあります(中豊のページを参照してください)。
もう一つのウエブ・ページに役立つ英語教育プロジェクトは中学校1、2年生が作った写真アルバムです。英語の教科書にある文章を質問・答えの形で、少しずつ自分の家族、学校、地域紹介写真アルバムに書いていれました。AETも一人一人のアルバムにコメントや質問もかけます。このアルバムの内容も、学校、地域紹介ウエブ・ページに載せやすいです。自分で1、2年間で作ったアルバムをいつまでも待ちたいという子どももいると思います。


小中学校のクラブやボランティア活動

社会科(国際理解・環境教育・情報教育):英語のクラスでやった交換活動は社会科のクラスにも役に立ちます。国際理解は いろいろな活動でなければならないでしょう。
  もし、社会科の先生がインターネットや電子メールを使えるようになれば、国内いくつかのいいで指導がされているプログラムを活用できます。どのようなプログラムかというと、冒険者や考古学者などと子どもたちが、世界にある面白い環境で、世界史や自然環境や経済の勉強をすることです。例えば、ワールド・スクール・ジャパンは、国内の一番伝統があるプログラムで、1993年に高野孝子さんと言う冒険者が北極へ行きながら、インターネットで日本の子どもたちと一緒に面白い現実的な地球環境の話をしました。ミクロネシアの暖かい環境にも活動しています。3週間で、そちらにいる子どもたちや冒険者が歴史、自然環境、日常生活についての話をします。 1997年2学期中道南小学校の6年生がワールド・スクール・ジャパンのミクロネシアプログラムに参加しました。クラス内にコンピューターがありませんでしたが、先生が4人の子どもに届いた電子メールで送られてきたリポートをクラスに発表をしてもらいました。他の学校では毎日給食の時間に放送で発表しているそうです。中道南小学校の一回では、私たちが職員室で、ノートパソコンをつないで、ミコロネシアの子どもたちとリアルタイムで、その日の食料や自然観察の話ができました。向こうは、電気や電話がなく、自然も豊かだと感じていたところでさえ、いろいろな環境問題があった状況でした。このようなプログラムは社会科や理科でも活用できます。

1997年の夏休みに、中   道北小学校のパソコンクラブの3人がコンピューターでのインターネットビデオ電話で私の10才の従兄弟にアパラチアンイン生活についてのタービューもしました。私たちのアパラチアンインアドベンチャーページを御覧ください。

  インターネットは、地域の勉強にも役に立ちます。たくさんの県内のビジネス、町、学校紹介が毎日増えていますので、図書館には特に必要な道具になっています。子どもが聞きたいことがあれば、電子メールで簡単に話ができます。図書館の先生に、電子メールやインターネットの使い方とウエブ・ページの作り方を知らないと、勿体ないでしょう。ウエブ・ページ作りができれば、学校の一番いい研究や地域プロジェクトをウェブ・ページに載せて、次の学年も継続できます。特に、地域の自然環境の勉強は何年間も続けると、いいものになるでしょう。ウエブ・ページに残していけることは理想です。

  クラブやボランティア活動:1996から1998年の間、私は日本の環境庁に指導されているこどもエコクラブサポーターでした。何校の小中学校でエコクラブをつくりましたが、実は、エコテーマは広いので、他のクラブにもこの活動を入れる事ができます。例えば、私の場合は、小学校の英会話クラブ、パソコンクラブ、中学校の科学研究部クラブでエコクラブの活動を取り入れました。それで、環境庁の資料を渡したり、コンピューター活動をしたりできました。国際理解のための活動もありました。 例えば、アースピザの材料の作られている地域、輸入国を調べて、絵に表したりピザを実際に作ったりして、楽しみながら学習します。その外の活動として、自分が住んでいる地域のエコ・マップを作って、地域の学習もしています。また学校の回りの自然について1年を通して調べています。このような活動はAETを通して、外国の様子の違いを知り、自分の地域へ目を向けることをねらいとしています。
  エコクラブに所属している子どもたちは、グローブ(国際自然環境)プログラムに参加できます。地域の天気、水、植物について調べて、インターネットで情報をU.S.A.のN.A.A.S.A.(ナサ)に送ると、ナサでは各国からよせられた情報をまとめて、地図グラフを作り、情報を通してみられるようになっています。グローブ・プログラムに参加するにはエコクラブに参加すると、申し込みの方法がわかります。
  私でしたら、児童会、生徒会、科学クラブ、パソコンクラブ、英語クラブで、エコボランティアクラブに所属するように進めます。両親にも呼びかけて、年に数回は地域の自然について親子学習を開催したいと思います。このような活動を長く続けていく事が大切です。そうすれば、各地のエコマップや地域の昔話のほりおこし、地域の歴史や風土の学習ができ、ウエブページによって、他の地域の人々に知らせる事もできます。うまくできたら、子どもたちにとって、自分が住んでいる地域は、全地球につながっているという事実に気が付くだろう。私たちのエコ・ボランティアーズページを見て下さい。